健康診断の項目
検査内容 | |
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健診A(血液) | 問診・身体検査・血液/血液生化学検査 |
健診B(一般) | 問診・身体検査・糞便検査・尿検査・血液/血液生化学検査 |
健診C(X線) | 問診・身体検査・糞便検査・尿検査・血液/血液生化学検査・レントゲン検査 |
健診D(エコー) | 問診・身体検査・糞便検査・尿検査・血液/血液生化学検査・レントゲン検査・超音波検査 |
健康診断について
ワンちゃんやネコちゃんは、自分の身体の不調を的確に訴えることができません。むしろ、群れで生活するワンちゃんは群れから離されてしまう恐れから、習性として体調不良を隠す傾向すらあります。ネコちゃんもご家族が「おや?様子が違うかな?」と感じたときには、既に病気が進行していることが多く見受けられます。
定期的に健康状態を確認することで、より健康で豊かな暮らしを続けることができます。
- 普段の生活を見直したり、お食事に配慮してあげたりすることができる
- 正常な状態を把握することで、万が一病気にかかってしまった時もより早い対応で治療を行うことができる
人よりも寿命が短い分、一生における1日1日の大切さは、大きなものとなるのではないでしょうか?
当院では、1年に1~2回の定期的な健康診断を推奨しています。
健康診断といってもどこまで調べるか?どんなタイミングで調べるか?は、その子の年齢や種類、生活環境でも変わってきます。一般的な目安として、若い時は1年に1回、年齢を重ねてからは1年に2回です。まずは、一度ご来院いただき、どの項目で健康診断を受けるか、獣医師にご相談ください。
健康診断の項目一覧
健康診断で行う項目は以下のとおりです。
問診 | 病歴や予防歴、食事内容や生活環境、暮らし方などを問診票にご記入いただきます。普段気になっていることなどもぜひご記入ください。 |
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一般身体検査 | 体重/体温測定、全身の視診/触診により、眼、耳、口腔内、鼻、四肢、皮膚等各部位をチェックし、心音/肺音や腸の動きを聴診にて調べます。 |
口腔内酵素活性測定検査 | 口腔内の歯周病原因菌が特異的につくる酵素活性を測定し、目に見えない細菌の活性を可視化することで、お口の中の環境をチェックします。 |
糞便検査(直接顕微鏡検査) | 寄生虫の成虫/虫卵の有無や腸内細菌のバランス、消化状態を顕微鏡で検査します。 |
糞便内抗原スクリーニングパネル検査 | 犬猫でよくみられるお腹の中の寄生虫の有無を確実に検査し、健康に寄与することができます。 |
尿検査・尿蛋白クレアチニン比(UPC)検査 | 試験紙や計測器を用いて、尿のpH、比重、色調、尿タンパク、尿糖などを調べます。また尿沈渣にて得られた沈殿物を顕微鏡で検査し、結晶などの有無を調べます。膀胱炎、尿路結石症などのほか、腎臓病などの早期発見にも役立ちます。 |
血液検査 | 血液の成分を検査して全身の健康状態を把握します。 |
血液生化学検査 | また、血液から体の中の電解質バランスや臓器の状態を調べます。肝臓、腎臓などの各臓器の異常や糖/ミネラル代謝、コレステロール、中性脂肪などの生活習慣病の指標など26項目(犬)、23項目(猫)を検査します。 |
レントゲン検査 | 外観からはわからない胸部や腹部の内臓やその周りの様子を単純レントゲン撮影し、検査します。胸部では、主に気管、肺や心臓の状態を、腹部では、主に肝臓や腎臓、膀胱などをレントゲン上で評価します。 |
超音波検査※ | レントゲン検査ではわかりにくい各臓器を超音波エコーで調べます。心臓の弁の働きや腹部の臓器の状態、腫瘤の有無などを精査します。 (※ 超音波検査が含まれる健診Dは、お預かりの検査となるため、お電話にてご予約ください) |
Cardiopet proBNP検査※ | 心臓病のバイオマーカーの測定で、症状のある呼吸器疾患と心疾患の鑑別、心臓病や心不全の症状がある場合の数値的な評価、症状のない猫ちゃんにおける心臓病の早期発見において有効です。 ※こちらは希望する場合のみの追加検査となり、別途ご費用がかかります。 |
膵特異的リパーゼ検査※ | 膵炎のマーカーの測定で、他の血液・血液生化学検査の項目や画像診断と合わせて総合的に判断する膵炎の指標です。おなかの調子が気になるわんちゃんや、吐くことが頻繁な子にお勧めです。 ※こちらは希望する場合のみの追加検査となり、別途ご費用がかかります。 |
健診問診票のダウンロード
問診票はご来院時にお渡しすることも可能ですが、こちらからもダウンロードできます。印刷してご記入の上、健診当日ご持参ください。
尿検査用の採尿用容器は、事前にお渡しできますので、ご来院ください。(その際、問診票もお渡しできます)
- 尿をご持参いただく際は、清潔な入れ物になるべく新鮮な尿をご用意ください。
- ご持参までに時間がかかる場合は冷蔵庫で保管してください。
- ご来院いただくと、尿をご持参いただくように入れ物をお渡しすることもできます。
健康診断の流れ
超音波検査が含まれない場合(健診A、B、Cの場合)
健康診断の時期や、検査項目をご相談ください。
その際、問診票と採尿用のスピッツ管、採便用の容器をお渡しいたします。
健康診断日をご予約ください。(健診当日は、最低8時間の絶食が必要となります。)
問診票は、ご記入いただき健診当日にご持参ください。
健診日当日
ご予約いただいた当日お連れください。
受付時、問診票と尿、便をお渡しください。(健診Aは、問診票のみです)
検査
身体検査、採血、レントゲン撮影を行います。
健診は、ペットをお預かりし、実施しますので、ご家族は待合室でお待ちください。
お会計
検査実施後、お会計となります。
検査結果
検査結果は後ほどのご説明(結果票のお渡し)となります。ご来院いただく日時をご予約ください。
健診D 超音波検査が含まれる場合
健康診断の時期や、検査項目をご相談ください。
その際、問診票と採便用容器をお渡しします。(超音波検査が含まれる場合は、尿の事前採取は不要です)
健康診断日をご予約ください。(健診当日は、最低8時間の絶食が必要となります。)
問診票は、ご記入いただき健診当日にご持参ください。
来院
当日はお預かりさせていただき検査となります。午前中の指定の時間にお連れください。受付時、問診票と便をお渡しください。
検査
お迎え時間の目安をお伝えし、お預かりとなります。
お会計
お迎え時にお会計となります。
検査結果
検査結果は後ほどのご説明(結果票のお渡し)となります。ご来院いただく日時をご予約ください。
- 検査項目によっては結果が出るのに数日を要する場合がございます。
- ご自宅での採尿がうまくできなかった場合は、尿検査のみ後日実施することも可能です。
- 採取いただいた便は、採血した血液と一緒に外部の検査センターへ送り、検査いたしますので、当日必ずご持参ください。前日の便でも検査可能ですが、ご自宅での保管は、冷蔵保存でお願いいたします。
健康診断当日の注意事項
- 事前にお渡しした問診票に必要事項をご記入の上、ご持参ください。
- 血液検査を行いますので、当日は空腹(最低8時間食事を控えた状態)でお連れください。
お水は飲んでいてもかまいません。 - 尿検査用の尿は、可能であれば、事前にお渡しした採尿用スピッツ管に採取し、ご持参ください。できるだけ新鮮な尿が望ましいです。当日採取できなかった場合は、後日採取いただいても構いません。健診当日ご相談ください。
- 便は当日または前日の便をご持参ください。ご自宅での保管は、冷蔵でお願いします。
検査結果は、後日結果表にしてご説明し、お渡しいたします。
さらに検査が必要な場合は、ご案内いたします。その際、別途費用が発生する場合がございます。